こんにちは、永末藍です。
2022年9月10日に第4回Music Tapestry「対 tsui」、無事終演いたしました。
関係者をはじめ、応援してくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです!
おそらく今までで一番好評をいただいたのではないでしょうか、自分で言うのもあれですが(笑)
今回は演劇的要素が強く出ていたので、演奏した私自身も「対」の世界に簡単に入り込むことができたように思います。
これ、もしかしたらこの一回公演のみだともったいないんじゃないか、と思ったり。


さて、今回の「対」は哲学的なテーマをもとに抽象的な演出を交えながら演奏しました。
このテーマの着想はマスクです。
日々生活する中でもはやマスクは見ない日はない存在となっています。
そのマスクをめぐって様々な意見がなされ、コロナ禍なのだから自分と周りの人たちの安全のため常に装着すべきだ、ウィズコロナに移行しマスク着用を完全撤廃してもいいのでは、室内や公共交通機関でのみ義務化し外では着用する必要はないのではないか、など日々議論されています。
それはマスクというものがメリット・デメリット、つまり対となる特性を持っているからです。
物事が持つ対となる特性(メリット・デメリット)は、その人の考え方やその時の状況などに左右されがちで絶対的な正解がないものが多いけれど、どうしても人は善悪ではっきり分けたくなったりするものです。
今回はマスクをスタート地点としてその後様々な対を表現するステージ作りをしましたが、観る人にとっては違う対が見えただろうし、演出の解釈にも絶対的な正解はありません。だからこそコンサート中だけではなく、終わった後も一人で考えを巡らせてみたり、一緒にいる友人や家族などと意見を交換してみたりして、それぞれが思う「対」にたどり着ければ楽しいな、という思いで作り上げました。
毎年ルネスホールで開催するこのMusic Tapestryのコンサートですが、ただ単に「コンサート」ではなく別の呼称を作りたいなと思ったり思わなかったり。
観るコンサート?コンセプトコンサート?
もうちょっと考えてみます。
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